はずレールガン

もがくしょうもないオタクの脳内

女性遍歴…と呼ぶにすら値しないナニか ②

あの人以外に、ちょっとエピソードがあった人たちのことを書いていきます。

まず安心して頂きたいのが、「エピソードがあったとはいえ、結局何もなかった」ということです。さらに言えば、何もなかったということは、何かする行動力も覚悟もなかったということです。このことは、笑っていただきたい。

 

あと、以下の女性の名前は全て仮名です。

 

② 「いろんな人」篇

 

 

小学校時代

 

・アユミさん

小学3年生のある時。席が一緒になった子(名前を「アユミ」とする)。なんとなく、色んな話をした。印象は、素直で聞き分けのいい人、という感じ。

おしゃべりをする時間は多くなった。

アユミさんが授業中、分からないことや困っていることがあれば、僕はその手助けをした、そのたびに、本当に彼女は僕に感謝しているようだった。

僕は、アユミさんのことが可愛いと思った。

ふとした拍子に、「アユミさんって、好きな人いるの?」と聞いた。

すると、彼女は、何人か男子の名前を挙げはじめた。「あとは、あとは?」と聞いたところで、最後に僕の名前が挙がった。

僕は好かれていたのだ。わかっていた気がする。

それを聞いたとき、「やったぞ」という思い、照れくさいという気持ちが浮かんだ。

しかし、それを聞いてどうしたかったのだろう。

結局これは、お前は、俺のことが好きなんだろ?という男特有の支配欲求からくる行動だったのかな、と思う。

その後、何があったわけでもない。席替えがあると、アユミさんと接する機会は減った。

中学時代、アユミさんはバレー部だかのエースとなっていたし、勉強もできるっぽい人になっていた。一方の僕は...や、勉強はそこそこできてた方だったけど(とは言え周囲のレベルが低かった)...(笑)

 

・キヨミさん

小学校4年生。席替えで隣になった。またも色々話をするようになった。

で、下心があった。それは、アユミさんと同様のプロセスを辿れば、この人も僕のことを好きになるんじゃないか、というものだ。

 

印象は、おしゃべりでちょっとヤンキー崩れっぽい気質があるというか、そんな感じの子。

 

で、仲良くなってきたところで、彼女にも「好きな人いるの?」とまた聞いた。

(今思うと、また同じことしてるやんけ!草、て感じだな)

もちろん「僕のこと好きなんでしょ?ん?ん?」という意図である。

 

最終的に、問いただしていくとキヨミさんは言葉に詰まった。

これは...僕の名前が挙がりそうだ!!と確信した。

それでもキヨミさんは答えない。ついには、たまらず教室を飛び出していった。

僕は彼女を追いかける!待って!誰なのーー!!って。

 

「この反応は、どうせ僕なんだし、いいか」と思ったので、

そのうち追いかけるのをやめた。「無理いってゴメン」みたいなことを言って、

問いただすのを辞めると、一緒に学校を帰った。ような気がする。

 

今思うと、キヨミさんのリアクションめっちゃ可愛いな。

 

当時のバレンタイン。僕は、キヨミさんからチョコをもらった。

最低なことに、僕のリアクションは「うわ、人の「好き」って、重いな」と感じた。

僕はそれに応えようともせず、ホワイトデーにはお返しをしなかった。

関係は、自然消滅した。というより、それを望んだのかもしれない。

 

中学に入ると、彼女は不登校気味になり、別の少人数教室に登校するようになっていた。

僕は、キヨミさんに対してどう接していいのか分からなかった。

終わり。

 

・ヒカリさん

小学5年生。学芸会で、劇をやることになった。僕はその中心人物の一人に立候補し、抜擢された。ヒカリさんもその中の一人だった。

 

練習の最中、ヒカリさんは僕によくちょっかいを出してきた。

何度か一緒に帰ったり、なれ合う機会ができた。

今でも覚えてるのが、後ろから肩をトントンってやって、振り返ると人差し指出してるから頬に指あたるっていうイタズラ。あれを、よくやってくる人だった。

あとは、「だーれだ?」て後ろから目隠ししてくるやつとか。

 

色々と、気さくにスキンシップをとってくる人だった。

 

そのころ僕らは、仲間内でインターネットのホームページを作り、そこのチャットで話し合う、なんて遊びをしていた。

ヒカリさんはその話を聞き、そこにまで入ってきたりもしていた。

 

 

僕は、ヒカリさんのことは可愛いと思っていた。

でも、男女関係なく気さくに接する人だったし、仲間の多い人だった。

だから別に、僕には好きとかそういうのでないと思っていた。

 

しかし、中学時代になって、友達づてに聞いたことだったが、

ヒカリさんは僕のことを好いていたとのことだった。

 

しかし、「時を逃した」感はなかった。いや全くなかったとは言えないか。

それより、「ああ、一人の女の子を好きにさせたのか!」という実感、征服感のようなものを味わったという方が大きかった。

 

高校時代、mixiを少し利用していた。

どんなツテでだったか、ヒカリさんのmixiを垣間見る機会があった。

その時に、同じ高校で付き合っている男性がいることを知り、モヤモヤしたことを覚えている。

このモヤモヤは、「一度僕のことを好きになったのなら、その想いに囚われていてほしい」という独占欲からくるものだった。傲慢も甚だしいと、今では思う。

 

 

・チカさん

小学6年生。この人も、席替えで隣になったことが発端だ。

この人は、ギャル、キヨミさん以上のヤンキー気質の持主だった。何せ学校にバリバリ化粧してくる。中学生の男子と付き合ってるアピールや、「うち14歳と間違われた~~」なんて言う人だった。

学校裏サイト前略プロフィールだっけか?そんなので彼女のページを見る機会があったが、ギャル真っ盛りな内容であった。

 

しかし、話してみると、その頭のネジが外れたような底抜けの明るさ...というより、人を面白おかしくおちょくるような、そういう性質が、僕にとっては新鮮であった。

色々とおしゃべりをし、またもや仲良くなった。

しかし、この「仲の良さ」は、「キャバ嬢とひいきの客」といった関係性に似たようなものだ、と今となっては思える。

いじられるオタク、いじり倒すギャル。そんな組み合わせだ。

 

僕は、正直この人のことをガッツリ好きだった。

その昇華先は特になかったが、好きになっていたことは事実だ。

時折恋愛ソングなんて聞けば、その歌に彼女と僕を当てはめて感情移入をしていた。

 

しかし、告白をしたわけではない。

そこまで踏ん切りがつかなかったのは、恐れがあったからだ。

「あんた、オタクだし、付き合ってた中学の人と比べたらイケてねーよ」

こう言われることが怖かったからだ。だから、何もしなかった。

 

そうして、話をする仲にはなった。しかし、何事もなく席替えをした。

 

噂ではあるが、某歓楽街のキャバクラ勤めになっているという話を、数年前に聞いた。

 

 

 

中学校時代

・ユカさん

中学1年生のこと。僕に、メールアドレスを渡してくる子がいた。ユカさんである。

が、僕は彼女にメールを送らなかった。

なぜなら、「あんまり可愛くないし、腐女子っぽいしなぁ~~」と思っていたからである。不誠実すぎる。

というより、見た目も中身もがっつりオタクっぽい人間が何を、という感じだが。

 

タツミさん

背は低め、少しぽっちゃり。見た目はファービー人形っぽい。眼鏡。

中3くらいのこと。同じ部活の女子である。

活動中、少しずつ話す機会が増え、彼女の悩みに僕がこたえる、なんて機会がこのとき多かった気がする。

ある時、ハロウィン記念ということで、仲間内で集まる会に誘われた。

メンバーは、女子4人に、男子は僕1人。字面だけはいいだろう。

しかし、どの子も正直...大して可愛くないのだ。

スクールカーストで下の方の女子って感じで。

(正直、僕ももれなくその男子版という所なのだが...)

 

彼女からの相談や、誘いがあれば、僕はだいぶそれに乗っていた。

好きだったからではない。

彼女に対する温情のような気持ちが、受け身ながら僕をそうさせていた。

 

高校に上がった後も、ちょくちょく彼女から電話がきていた。

一度、彼女の家に尋ね、勉強を教えるという機会があった。

そのとき、彼女の母親もいた。「二人でどこいくの~~??」なんて茶化されたりもした。

いや、正直僕、タツミさんのことそんなに好きじゃないんで...勘弁してください、というのが本音である。

 

いつしか、メールで、精神病に患っていることや、学校を長期で休んでいることを伝えられた。

僕には重いよ...という気持ちから、僕は返信をしなくなった。

関係は、今では自然消滅である。

 

なぁなぁな態度は、人を傷つけるだろうな。タツミさんごめん。

この人が今どうしているかは、正直知るのが怖い。

 

高校時代

 

・イズミさん

高校時代、写真部に所属していた。僕と同学年で、3年間通してやってきたのは、

女子2人、男子は僕の1人。その女子のうちの一人が、イズミさんである。

イズミさんは、いわゆる「マシュマロ系女子」という感じた。おおらかで、よく笑う。

人懐こくて、惚れっぽそうな人。けっこう博愛的気質がある。

確か、僕のあだ名を考えた人もこの人だった。

 

この人が何か困っているような気を見せれば、僕は率先して動いた。

互いの恋愛話なんかも時折したし、学校から一緒に帰る機会も少しあった。

穏やかに笑い合えるようないい関係性だったと思う。

高校も3年生になると、人も増え、最高学年となった。

僕はいじられキャラとしての地位を確立していた。頑張って、ヘタレっぽいけどいいお兄さん、みたいな地位も確立した。

そんな僕に彼女は、「最近変わったよね」と褒められたことを覚えている。

学校で、部活に用があるとき、一緒にいこうと声をかけてくれたのは彼女だった。

細々としたことで、自然とコミュニケーションをとる機会があったのかもしれない。

 

恋愛的な好きは、なかったと思っていたが、振り返ると、いい関係性だったのかもしれない...と、今は思う。

 

 

 

・アカリさん

僕が高校3年生の時だ。夏休み明け、一人の新入部員が入ってきた。

それが、アカリさんだった。一つ下の学年だ。

 

内気で声は小さめ、たまに緊張からか、どもることがある。

身長は低め(女子基準だと普通より少し低いってところか?)で細身。

ストレートのロングヘアで、ちょっと矢口真里っぽい顔立ち。

 

「後輩とコミュニケーションをとらなきゃ」意識で、僕は彼女に色々聞いた。

すると、中学時代は美術部だったこと、何かやらなきゃな、という思いから途中から入部を決意したということ、志望校が同じであるということを聞いた。

 

物凄い共感が働いた。美術部からの写真部、同じ志望校。

こんな人に出会えるなんて、「運命の人」なのかもしれない。と思った。

 

僕は、やや内向的なオーラを見せるこの人に対し、とにかく「フォローしたい」という欲が働き、部活では事あるごとに彼女に気をかけることにした。

毎回の部活が楽しみとなった。あまりべったりでなく、それとなく彼女に話しかけた。

彼女に話しかけたのは、途中からの部活でアウェー感があるだろう、あとは内気っぽいから、せっかくここに飛び込んだのに後悔させたらいけない、という思いからだ。

だけど、男子と女子だ。僕も話しかけるが、同じ女子である3年生組と接点を持たせるように仕向けてはいたと思う(何せ2年生の女子はこのアカリさんしかいなかった)。

 

で、ある時、ふと彼女から言われたことがある。

「部活を辞めても、ここに遊びにきてくださいね」。

ドキっとした。というか、アカリさんがこんなこと言うんだな、と思った。

この時は、さすがに嬉しかった。

 

あとは、「制服デート」ができたのは、後にも先にもアカリさんとだけだった。

それは、部活で展覧会があったため、バスで会場へ赴くことになった。

その帰り、皆でプリクラをとる、という流れになった。

解散をした後、僕は意を決してアカリさんに声をかけた。

「もう少し、このあたりで遊ぶとか、どうかな。」

流石に誘うのは慣れなかったので、僕もおどおどしながらだった。

向こうはそれを承諾し、二人で太鼓の達人で遊んだ。

...僕の方が必死に叩いてたにも関わらず、たぶんちょっと下手だった。

で、終わった後、そんな僕の様子をからかわれた。

「先輩、めっちゃ必死に降ってましたねw」と。

嬉しかったのが、冗談を言い合える関係性になれたんだな、ということだった。

その後、帰り道にばったり同級生の女子と出くわした。僕は軽く二言会話と挨拶を交わして去ると、そんな様子を見た彼女は

「あの人とは付き合ってるんですか?」と聞いてきた。

すぐさま否定した。僕が好きなのは君だ、とは言いたかった。

僕に好意を示すような言葉を示す彼女の態度には、本当に萌えた。

帰り道では、

「私たち、明日には噂になってるかもしれませんね」なんて台詞も発していた。

今思うと、かなり大胆な発言かもしれないな。ドキドキしっぱなしだった。

 

 

しかし、僕は彼女と付き合うには至らなかった。告白もしなかった。

この時は、高校3年の10月。要するに、受験シーズンだ。

 

「受験シーズンに、不埒になってはいけない」という思いが、そこからの僕の行動を阻んだ。結果落ちたのにね。

 

その後、部活でも彼女とのやり取りはあった。いつも通りの言葉を交わしていた。

もしかしたら、彼女は僕の言葉を待っていたりしたのだろうか。

 

 

翌年。浪人生時代、僕は一度だけ部室に遊びに行った。

「学校に潜入」目的で、なんと既卒なのに高校の制服で行ったのだ!!今思うとやべーな。

目的を白状しよう。アカリさんに会うためだ。

でも、告白はできなかった。(しろよ)

もう、完全に機を逃している気がした。アカリさんと会話をしても、素気ない気がしたのだ。

そのようなこと気分が、やはり僕の行動を阻ませた。

 

大学時代、一度アカリさんにメールをしたことがある(当時LINEはなかったから、メールを送った)。

しかし返信はなし。使われていないアドレスなのか、そもそも見ないのか。無視をしたのかもしれない。分からずじまいだ。

 

そして、最近ネトストをしたところ、ある会社に就職し、そのサイトの広告塔というか、インタビューに答えている、という動画を発見した。

ここでもやはり、時間の流れを思い知らされた。

 

同時に、その場所は僕の現住所からはやや遠かった。

やっぱり会うのは厳しいなと思った。結局、未練たらたらである。

 

・アキさん

高校3年生。秋ごろ?

背の小さいオタク女子っぽい、ちょっと髪質弱ってる感じのロングヘアの子。

席が近かったので、色々話しかけてみた。

すると向こうからもときたま声がかかるようになった。

あ~、これ行けるかもしれないな。でも時期が時期だし。

タイプってほどじゃないし...という心情から、席が変わると話すことはなくなった。

 

 

 

 

 

大学時代

・ハナさん

小学校・中学校時代の同級生。

大学時代というか、高校を卒業する直前に一度会う機会があった。

「なんか久々に話したいから、会わない?」と急に誘われたのだ。

そこで、図書館のロビーという場所で落ち合うことになった。

場所は僕が決めた。

お互いが勉強できるように、また、彼女の勉強を教えられるように。

会う前は、結構ワクワクしていた。というのも、記憶の中でのハナさんは美人っぽかったからだ。

久しぶりに会うと、顔立ちは少し角立っていることが分かった。

ちょっとぴっちりめのセーターを着ているから、お腹が少し出ているのが分かった。

また、ハナさんは高校を辞めたということを知った。

それで、高卒資格を得るために勉強をするのだということも知った。

 

言葉は悪いが、端的に書こう。

「ルックスは思ったほどでもないし、境遇重いから、ゴメン!」である。

告白とかそういう話はなかったが、向こうから好かれているかも?という感じがしたから、僕は上記のように思ったのだ。

 

ある時、彼女からメールが来た。「〇〇(僕)が勉強教えてくれたおかげで合格したよ。ありがとう!」と。このこと自体は素直に嬉しかったが。

 

で、大学に入ったある時。再び彼女からメールが来た。「会いませんか」と。

断る道理も大したなかったので、承諾してファミレスで落ち合うことに。

この日は僕がおごった。

この日の会話は、彼女の話を僕がほとんど相槌を入れ、聞き入れる、というような流れだった。

覚えているのが、最後の方に「なんか〇〇、子供の話を聞く先生みたいだね」と言われたことだ。

おそらくだが、彼女はこのとき、僕がその気がないことを悟っただろう。

その後、会うことは無くなった。

 

その数年後。彼女は、中学時代の同級生と結婚をした。

お相手の男性は、僕が中学時代、交友関係があった人だ。

ひょうきん者で高身長、しかし僕以上にやせ型。

彼女の境遇を知っているから、僕は彼に対して思った。「ガンバレ!」と。

 

・エリさん

バイト先(コンビニ)の人である。背は低め、細い体つき、黒のショートヘア、おかっぱ気味。

なんというか、小動物的雰囲気のこの人のことを僕は好ましく思った。

一時期ケガだかで眼帯をつけていたことがあった。雰囲気は、まさしく「中二病でも恋がしたい!」の六花ちゃんだと思った。作品は観たことがないので、中身までは似ているかは分からない。

 

バイト歴も僕の方が長かったので、事あるごとに僕がこの人のことをフォローした。

 

エリさんとはロッカーが共用だった。それをいいことに、あるとき僕は意を決して、メモ紙に自分のメールアドレスを残した。

すると、数日後に連絡がきた。

そこからLINEを教え合い、一度デートする約束をこぎつけた。

しかし、煮え切らない雰囲気で終わった。

というのも、僕は彼女のある境遇を知った後で出会うに至ったからだ。

 

完全に年下か同年代だと思っていたが、向こうの年齢は26。(当時、僕は20)

その年齢で、このような見た目の人がいるのか、と度肝を抜かれたことを覚えている。

あか抜けない人だと思ったのだ。

しかし、このことはデートの約束をこぎつけた後に知ったのだ。今更引き返せない、と思い微妙な気持ちで会うことに。

更に彼女の境遇を知る。専門学校卒のフリーター。いわゆる「ジャニオタ」。

服装は、正直その年に似合わないちょっと芋っぽい恰好。

僕の感想は「あっ...ふーん(察し)」である。

 

その後、バイト先の事務的な連絡を取って終わり。

彼女はバイト先を辞めた。というか、元から辞める予定だったことを知り、焦って僕が関係を築こうと吹っ掛けたのである。その後は知らない。

 

・ユリさん

ポケモンのオフ会繋がり。女性で来るのは珍しく思い、興味を惹かれて連絡を取り合うことに。

身長は高めで、スタイルは良い。いい具合に男を立ててくれて、愛想もノリも良い人だった。嗜好は少し独特である。

 

通話も何度かしたり、一度会ったりもした。いくつか年上の人であり、そのような人との関係というのは、ちょっと刺激があった。本音を言うと、付き合いたかった。

今でも覚えているのは、通話の最中、向こうから

「こんな私でも、もらってくれますか?」というような旨のことを聞かれたことだ。

ちょっとドキっとして、

「え、はい、やってみせますよ!」とは言って見せた。

だが、向こうのリアクションは、

「えーなんかめっちゃ嫌がってるじゃないですかw」と、茶化されてしまうのだった。

 

しかし、ユリさんは同棲中の身ということだった。だけど、関係はもう終わっている、とも。実質ただの同居人とは言っていたが...

これが僕にとってはダメージがあった。それ以来、関係はなあなあというか、再びフラットなものになった。

 

この数年後。ユリさんはその同居人と、結婚をした。

 

・マナさん

大学1年の春休み。暇を持て余した僕は、刺激を求めて、通話アプリ「斎藤さん」に手を出した。

女の子と話したいからだ。

 

そこで(画面上で)出会ったのがマナさん。

僕は空元気のハイテンションで、面白おかしく色んな話をすると、向こうはリアクションが良かった。笑って見せたり、僕をからかってみせたり。

 

会話の流れで、向こうから「LINEやってる?」と聞かれた。

僕はLINEを教えると、今度はそっちで通話をすることに。

 

ただ、だんだんと複雑な心境になった。

僕は二十歳。向こうは中学の卒業間際の15歳と知ったからだ。なんか犯罪くせぇ。

まぁ、画面離れてるからいいか。そんな風にも思っていた。

 

その後、会話を続けていくと、向こうから「好き」と言われた。

その好き好きオーラは凄いもので、アプリでもハートマークを思い切り使ってきたり、非常に露骨だった。

 

更にその後。夜通しの通話で、深夜に差し掛かったころだろうか。

音声通話からビデオ通話に切り替わり、そこから、向こうから服を脱いでほしい、と言われた。

 

要するにそこからは「ビデオ通話エッチ」が始まった。

向こうは、僕の勃起したペニスがみたいと言ってきた。

 

こんなガキに言われてるのか...という思い。でも、向こうも完全にムラムラしているんだ、という興奮。

 

ビデオ通話越しに、僕のいきり立つソレを見せる。

 

向こうも向こうで、モニターに自分の性器を見せ、それを指でなぞって見せる。

お互いの公開オナニーである。

 

画面の向こうに人がいる状態での射精というのは、骨が折れた。

頑張ってそれっぽい、「気持ちいいよ...とか」、ムードを出すための言葉を投げるが、

一人でエロアニメを見てオナニーするそれとは、射精までの時間が明らかに違い、こちらは時間がかかった。

 

旗から見れば、スマホを片手に、自分の陰部を映しながら、もう片手でそれをしごいているのだ。こんなに愚かしい光景はあろうか。

そのような自覚はどこか抱きつつも、頑張って僕は射精をした。

「こんなに出したのは、君がはじめてだよ」嘘つけ。

ともかくそれっぽい台詞を言って見せる。

 

画面越しではあるが、セックスをしているという体で通話をしていた。

「私の中に出して」

「うん、マナの中、すごい気持ちいいよ」

「嬉しい。〇〇大好き。私も、すごい気持ちがいい。〇〇、〇〇!」

「あ、出る、ユリ、イク!」

 

こんな漫画じみた台詞をかけあっていた。

興奮をしたのは事実だ。しかし、道化を演じている気持ちも強かった。

 

驚いたのが、女子でもこんな風に、男が妄想するような女の言葉を、それも15という年齢で言うのか、ということ。

あとは、こんなに性欲が強い子がいるんだな、ということ。

 

こんな風に、「セックス(風)通話」を何度かした。

 

LINEでお互いに些細なことを言い合ったりもした。

画面上の、「彼氏と彼女」に僕らはなった。ただ、虚しさを伴うものなのは事実だ。

女性を知った気には、全くならなかった。

 

しかし、年齢も離れていれば、住む土地も離れている。

端的に言うと、その後は自然消滅だ。

 

いつだったかの通話で、「〇〇、愛してる♡」なんて甘くささやかれた。

「僕も、大好きだよ」と返す。

「〇〇、愛してるって、言って」

「ゴメン...それは、愛してるっていうのは、本当に会った時でないと言えない。

だから、今は大好き、までしか言えない。ゴメン。」

そう言うと、画面の向こうからはすすり泣く声が聞こえた。

「ごめん。マナ、ごめんね...でも、必ず会いにいくから。」

僕は思った。

こんなことぐらいで泣くなよ!恋に恋しすぎて草。

僕も意味不明な理屈言っているなぁ...。

 

 

(この話には、続編がある。しかし、これまでの話以上に更にどうでもいいので割愛)

 

・カナさん

 大学で、写真サークルに所属していた。カナさんは、同じくそのサークルに所属していた人だ。

当時は大学2年。僕はスプラトゥーンに熱中していた。

部室で、スプラトゥーンの話をしている人がいた。その人がカナさんだ。そして、一個後輩の女子。

僕はもう、衝動を抑えきれずに話に入りに行った。「スプラトゥーンの話ですか?」

と。

そこからは会話に熱が入り、ツイッターを教え合う。

 

あとはSkypeで通話しながらワイワイオンラインに潜る、なんてことを頻繁にやっていた。

 

ある時、カナさんが弱っているようなそぶりを見せるツイートをしていた。

それをみたぼくは心配し、声をかけた。

その後、二人で通話をした。

「〇〇くんって、優しいね」なんて言われたような気がする。

どんな話をしたかは、あまり覚えていない。

 

ぶっちゃけ僕は、カナさんのことが好きだった。

黒髪のセミロング、髪型はよく似合っていて、服装もおしゃれ目だ。

喜怒哀楽をはっきり表しつつも、ツイッターなんかでは自分の感情に素直なその気質も、尊いと思った。

 

でもカナさんには、付き合っている人がいた。

通話の内容も、その悩みを聞く、というものだった。

僕らの関係は、よくわからなかった。

 

その後、向こうから、ちょいちょいLINEがきたりもした。

しかし、端的に言えば自然消滅をした。

 

僕は段々とゲームをしなくなったし、熱を入れてやるゲームも違った。

それも要因の一つなのだろうか。特に未練はない。

どうでもいいけどスプラトゥーンやってた時間が人生で一番虚しい。

 

 

大学の卒業間際、同じゼミだった人で、気になる人がいた。

LINEで頑張って連絡先を入手し、声をかけた。

「よかったら、お食事がてらお話どうですか」と。

返事は、こうだ。

「今そういう気分じゃないんで。ごめんなさい...」

草。

 

 

社会人

 ・リカさん

入社して3か月ごろ、周りのオジサマ先輩方に、ついてこいと誘われ、ニュークラブなるものに連れていかれる。

そこで出会ったのがリカさんだ。年は僕の3つ上だったか。

お互い、少し現状が辛い性質がリンクしたのか、一番話が通じた。

その後、向こうからだったか?LINEを聞かれ、その後も少し通話をした。

 

ただ、彼女の境遇は、元の会社を辞め、奨学金返済のために日勤のパートとそのニュークラブ勤め、家庭環境の複雑さ、等というものである。

またもや思った、「僕には重いよ...」である。

 

そして、通話をした時も、どうにもお姉さん目線というか、アドバイスがちに僕の話を聞くというのが、ちょっと微妙な気持ちだった。(別に、上から目線が嫌という訳ではない。ただ、このまま関係が進んだとき、仮に付き合うとしたら、こういう明らかな「年上と年下」のような関係性でいくのか?と思ったとき、少し気が萎えた)

 

リカさんからは、その後もLINEがきている。

僕はそのことを知りながら「未読無視」をしている。分かっている。クズだ。

 

・ユミさん

去年の四月、漫画の専門学校に入校した子。今は19歳。

配達バイトでくることになった。僕の環境は、周りの年齢層が高すぎて辟易としていたから、この子と接するときに意気揚々気味であった。

さらに言えば、「漫画の専門学生」というのが、とても興味深かった。

 

ある時、彼女からは「私、漫画描けるようになったら、〇〇さんにサイン送ります」なんて言葉ももらった。

明確な目標を持ち、それを追う人間というのに接したのは初めてかもしれない。

そのことが新鮮だった。

 

会社での忘年会。社員・バイト関わらず集まる会だった。

そこで席を立ち、僕は彼女の元へ寄った。

そして、色々と話をした。趣味はやはり通ずるものがあった。

「またお話しましょう!」なんて流れにはなったが。

 

その後、一度食事に誘うも断られた。その後も...一度は僕の都合が合わずにダメ。

今度も怪しいか。

 

たぶん、彼女は「あの人」同様、ともすれば恋愛など眼中にない気質なのかもしれない。

それでも、ユミさんの存在は、僕にとって「自分を高めてくれるであろう存在」なのだ。

 

ガンダムでいえば、

ギュネイの「クェスと付き合って、クェスを研究させてもらう」という言葉に近い。

自らの野心と、恋愛的な女性への欲求を同一視しているのだ。

 

 

僕は、ユミさんのことが心底好き、という訳ではない。

それでも、今一番関係を持ちたいと思うのが彼女だ。

ユミさんとのコミュニケーションが、自分を向上させてくれる...というよりも、自分にドラマを与えてくれると信じているからだ。

そのことは、確実に僕の人間性の価値を上げてくれるという確信がある。だからだ。

 

 

 

(女性遍歴…と呼ぶにすら値しないナニか ② 完)