はずレールガン

もがくしょうもないオタクの脳内

多分、東京だろうか、スクランブル交差点の青信号の中を歩く最中であった。

 

腕時計を確認する、朝の6時になるかならないかという時間だ。

 

にも関わらず、陽はだいぶ登っていて、景色はほとんど白色光に照らされるかのような色合いだった。

しかし、空の青さは、秋特有の色そのものだった。

 

すれ違う人々。

 

こんな時間にも関わらず、たくさんの人が外に出始めていた。

外に出るに然るべき格好をしていた。

 

誰もマスクをつけていなかった。

強い違和感をおぼえた。

しかし、「ああ、僕もマスクをしなくていいんだ」と内心安堵し、僕もマスクを外した。

 

結局は、呼吸を煩わせるものだから、外すとやはり開放感を覚えてしまった。

 

そのまま、交差点のちょうど中腹まで歩く。

その辺りで目が覚めた。

 

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こんな光景は、違和感しかなかった。

まだコロナ騒ぎは収まっていないし、だからマスクを誰もつけていないのはおかしい。そもそも僕の現住所からして、こんなに人混みのある街中はありえないし、早朝にここまでの人混みがあるなんておかしいと、とても冷静にその光景を眺める自分がどこかにいた。これは夢の中であるという認識が微かにあった。