はずレールガン

もがくしょうもないオタクの脳内

「アイアン・スクワッド 甲鉄戦線」

みた。WOWOWで。

 「劣化版チャッピー」の印象…。

 

悪い意味で草生えた。いや、草も生えないか…

人型メカが活躍するお話だというから釣られてみたものの、勧善懲悪的な話に終始してしまい、オチというオチも付かず終わり(戦闘自体は決着着いたけど)。

 

シチュエーションなんかはいいんだけど、見せ方というか、テンポなのかな?駆け足すぎてどうにも燃えられないというか。

「敵の大型強力アンドロイド兵器に対し、人間大サイズのドロイドのコントロールを奪って集団で攻撃して撃退する」

この倒し方自体はシステマチックなやり口で普通に好き。

 

敵方のボスの言い分がこれまた「聖母に見捨てられたお前はもういらない」とか、息子の身を案じることも一切しないわ、もう感情移入のカケラもできない単なる「ハナから悪役という型にはまったそういう役付」のキャラクターでつまんねぇ。いや、そのようなキャラクター自体はいいんだけど、その性格に説得力が欲しいんだ。

麻薬密売のマフィア組織のボスってんなら、狡猾な手腕を見せたり、上り詰めるまでに捨てた人間性などあるはずだ。そういう背景をチラ付かせることは一切せず、敵にも部下にも容赦をしない、個人的に不快なキャラクターだった。

 

逆に、良いキャラクターはアメリカ特殊部隊に投入されたAI「アダム」。

AIということもあり、相手の気持ちを推し量った、オブラートに包んだ物言いは一切ない。それでも、主人公(?)のことを大切な存在であるとは言う。

最終的には、このAIを主人公の頭脳チップからドロイドに移植することで、実体化…に近い状態となる。

こういうシチュエーションは好き。名前もなんだか洒落てる。

 

 

が…如何せん心理描写は非常に雑!!

アダムくらいしか良いと思えるキャラクターいなかったぞ!!

キャラクター達もバンバンあっさり死んでいくし。なんのドラマもなしに…。

イデオンみたく、「無意味な死に意味を持たせる」死に方をさせるのではなく、悪役の残虐性を強調するためにとりあえず殺しとく的な描写で、なんというか露悪的というか…受け付けなかったなぁ。

人間同士のやり取りっていう生々しさを一切感じられなかった。