2021/02/09 デッサン①
通い始めた。
とはいえ、今回は初回体験という形であり、実質的な入学はまだしていない。
僕は、デッサンというものの手法をきちんと学んだことが実際なかった。
なので、特有の塗り方や鉛筆の持ち方、最初は戸惑った。
あと、影塗りも思うようにいかない。
大変だと思った。
ほんとは、楽しんでやれればいい。
でも、うまく描けない自分の惨めさ、悔しさみたいな感情の方が上回ってしまった。
そのような事を、先生にも伝えた。
終了後のフィードバックの中、
「どうしてもうまく描こうとしちゃうかもしれないけど、色々やってみたり、「これはこうなる」みたいのを実感して覚えていく感覚がいいよ。楽しむのが一番」
と、先生からはアドバイスを頂いた。
これ、さいとうなおき先生も同じようなことを言っていたな。
僕は、自分が描いてきたものを先生に見せた。
よく描けていると褒められた。
プロの方に褒められるの、嬉しかった。
そして、こうも言われた。
「メカとかは分かるけど、漫画イラスト系で女の子とか描くにあたってデッサンいる?」
これはその通りだと思うし、さいとうなおき先生も言っていたことだ。
「デッサン力は、イラストには必要ない」
と。どころか、その「物をリアリティたっぷりに描く」ことが却って邪魔になってしまう可能性とか。
そうだとしても、僕は通いたかった。
1番の本音は、「描く人たちがいる世界」に触れたかったからだ。
僕の他の、絵を描く人というのは、どんな人たちなんだろう。
そんな世界にすら触れていなかった。
中学の美術部では、なあなあにしてしまったし、高校では、半ば逃げた。
そういう志だから、デザイン学部の大学は落ちた。
今はもう逃げたくない。
ほんとに今更なのだが、足を踏み入れることを躊躇いたくない。
そんな風にカッコつけて言える事じゃないのかもしれない。
だけど、踏み入れたかった。
知りたかった、自分のしていることに命をかけている人たちのことを、心底笑ってそれをやっている人たちのことを…
これ、ポエムだな。
「入るかどうかは君の自由だから、入りたいというのであれば連絡待ってます」
と、先生から。
こういうの、商売だから、商魂たくましくやるのものかも思っていたけど、
僕自身の判断を尊重してくれる姿勢に、ああ、好きでやっているんだな、と本当に思った。
週に三回のペースで通い、
このまま続けようと思う。
しかし、これは、一歩目の一歩でしかない。
踏み入れたことは我ながら偉いと思う。
ちっぽけなことでも自分を褒めよう。
P.S.同じ教室に、僕と同じくらいか少し下くらい歳の女性が部屋に同居していた。入って二回目くらいらしい(先生談)。ちょっとロマンスを感じなかったわけではない。が、何も話しかけられん…勿体なきかなぁ。
今度居合わせる機会があれば、話しかけてみたい。それは、人として気になるからか?
当人が男性なら、歳が離れていたら、そういう気をおこすか?
だから、「歳の近しい女性だから」話しかけるのでなく、「居合わせた人だから、立場が近いと思ったから」興味を抱いたのだ、と思おう。
僕が今好きな人は…