はずレールガン

もがくしょうもないオタクの脳内

2021/06/15 「残響のテロル」観た

f:id:nagisaseer:20210615224107j:image

Amazonで頼んだもの。

また例のエナドリ30個入りと

あと駄菓子屋さんで売ってそうな粉末のコーラとソーダ買った。私これ好き‼︎(バアアアアン)

 

 

 

 

 

 

 

f:id:nagisaseer:20210615224344j:image

あとランニングも続けております、フィットボクシングもだけどスクショもってくんのだるい(震え声)

 

 

<本題>

残響のテロル」観終えた。
テロを起こす二人の高校生のお話ということで元々興味があった。

なんか正直な所普通にいい感じで終わったなぁみたいな感想...

お話の味付けとしてリサとハイヴがいるのだろうけどこの二人の造形が主にうーんとなった

●リサ
→いじめられてて母さんも精神を病んでいる。八方ふさがりで居場所がない。という自暴自棄。そんな最中どうしようもないからナインとツエルブにくっついていった。
その後はドジっ子私どうしようでもたまにやるときやりたいああでもこんなでごめんね自己肯定感低い系JKとしてヒロインをやるのだけど...
なんか悲劇っ子描写序盤だけで1話以降大してそれがどうなったかその後の余波みたいのが描かれない。学校サボってずっと二人のアジトにいるんだよな?学校からの詮索とか母もっとやばくなって最悪自殺みたいな話を後で聞いて自分の勝手な行動に心底後悔するけどこうするしかなかったみたいな葛藤とか生まれないもんなんすかね?
ちょっとパターンティカルなヒロイン感を受けた。

●ハイヴ
→何がしたかったんだ...や、ナインにずっと嫉妬していたらしくて愛情入り交じって手段を問わず近付きたかったみたいな感じなのは分かる。その独白もしていた。
けど最後になって言葉で言われてもなぁというのが感想。そもそも、突如登場してきて(そこまでは物語の盛り上げ感の演出として普通に期待できる)ナインとツエルブの策謀をひっかきまわす、これは良かったんだけど自作自演繰り返したあげく別にナインが頭脳バトルに勝って終わるとかでなくてなんか告げて終わりだからなぁ。退場の仕方がなんか...案外あっさりというか。描写コンセプトに一貫性ない感じがした。キャラデザは凄いなぁと思った。
他のキャラにも色々思うことはある、というかナインとツエルブも思ったより良い子ちゃんだった、
けどやっぱスマートで綺麗なテロリストってどうにも受け付けられないというか...
いやもちろん過去は酷かったと思うよ。過去の非人道的実験施設からの脱出して云々というお話はあったから。それを考えても物事を遂行するのにためらいがなさすぎる感がした。

ただ、登場人物でいえばおじさま方は渋くてかっこよかった。
なんかどちらかといえば見ていておおとなったのは刑事達というか警察側の人物だ。
柴崎さんのやさぐれ感たまらないし大人の月並みだけどやることキチンとやって突きつけたりとか家族関係との葛藤とか描写が丁寧だった印象。

...描いていて思ったんだけどさ...描き手が大人だから大人の方が描きやすかったパターンじゃないかコレ...?

写実的な世界観なのにナインとツエルブ、ハイヴの描き方が(キャラ設定的にファンタジー要素を担う部分があるところを差し引いても)ファンタジックに思えたんだけど多分もう子供の頃なんて忘れちゃってるんだ...(ひどい思い込み)

ただお話の全体の流れとしては全11話構成ということで無駄なく進むし
ビジュアルレベルも非常に高いしですーっと観れる。
あとOPとEDはめっちゃ雰囲気出ている。OPはすげー好き。菅野よう子作曲らしい。

というか自分の中でテロリズムを唱えるスゴイなぁと思うキャラ造形、OOFのフォンスパークなんだよね...(傍若無人めいていてその実計算ずく、相対的でなく自身の絶対的な独自の善悪の価値基準、それを裏付ける確かな実力など)

後同じテロリズムでいえば今ちょうど閃光のハサウェイがある。
ハサウェイも己の信念の準じながら最後まで戦い抜いた訳だが行く末はまごう事なき罰である。その罰にも対する揺るがない信念というか、ハサウェイ個人の信念もなのだけど、
物語的な「神の視点」としても、テロ行為などで世界を変えるなど許されないぞ、という無慈悲な因果応報の声も聞こえる気がして、そこが惹かれる部分だ。

なんかガツンとくるものがほしかったのかもしれない。

というかこれ、渡辺信一郞監督の作品なんだよね。カウボーイビバップの。
で思ったのだけど、ビバップとかキャロル&チューズデイとかサムライチャンプルーとか...そういうのも見ていてなんだけど 総括してやっぱ個人的にビバップが一番あっイイってなれる。僕は。
なんかこの監督って仕事できる監督なんじゃないか?全体の統制ちゃんとしてちゃんとまとめて納期もちゃんとおさめるみたいな。そこまで考えると邪推なんだけどさ。
仕事できるから全体クオリティはよく収められるんだけど作品のガツンって感じがなんかしないっていうか...
ビバップって作品性はすごくあるけど「スッゴイ小洒落た作品」としての一つの極地って感じじゃん。独自色というよりはオシャンティっぽいものをたくさん引用してオシャンティの集合体をオシャンティにまとめたみたいな。
なんかどっかのパラメータの一部分が突出しているとかでなく各パラメータ均等高水準的なイメージ。これ半ば妄想でもの語ってますね。
文学映画ってより映像映画って感じする。
残響のテロル、文学映画としての側面を求められるものだと思う。
突如テロ。二人はなぜテロを起こしたのか?テロという狂気性は、どこから生まれてくるものなのか?それを起こしてしまった二人の内情は、そして突き進むしかない覚悟の異常さ...etcという部分の掘り下げが見所だと思っていました。
むしろ彼らを育てた機関のおじいちゃん方のが狂ってる扱いされて(実際狂ってるとは思うが)相対的に少年達が犠牲にはなったけどたくましく生きてスタイリッシュに決めるぜな感じでなんかキラキラしすぎてる...という違和感はぬぐえなかった。
つってもやっぱテロとかサスペンスものはいいっすね。ドキドキするしテロリズムの「俗人まみれの大衆め、ざまぁみろ!」感を味わわせてくれる感覚はいいってなる。