流星キッズ ①(キャプ~キグナス編)
なんか無性にやりたくなって部屋にあったものを再プレイし始めた。以下は物理キャプ。
流星1、身につまされる会話劇が詰まっている。
西暦220X年という設定。
未知の存在とのファーストコンタクトは友好からはじまる。しかし…というもの。
宇宙の背景キレイだなぁ。
プロローグ。しおしおした雰囲気から始まる。
宇宙飛行士として旅立った父が行方不明となって以来三年間、星河一家は時間がとまったままのようだ。
不登校児スバル。在宅でもオンライン学習が可能なアプリで勉強しているみたいな感じ。
これ先見性感じるなぁ。06年…15年前のイマジネーションなんだけどなかなかスゴイ。
天地さん来客にも関わらず、挨拶もよそにリビングを横切るスバルくん。母に呼び止められて挨拶をかえす。受け応えはできる。
ブラザーについて問われるスバル。ハッキリと自分の身の上を告げる。
家族皆の父への想い
ツンデレいいんちょ。展望台で委員長一味に絡まれるシーンの一部。
地球人はもっとコミュ強かと思ってたら案外根暗なのな…と驚いてるウォーロック。
ロックの事情、今考えると…陰惨な境遇を切り抜けてきたんだよなぁ…これに関しては後半語られるけど。
モブのパーソナルデータを覗くことが可能。
なかなか遊び心があってクセが強い。
まだまだ内心お盛んなうつかりシゲゾウさん。
ロックアッパー
第一ボスステージ・トラックの電脳。
ステージ造形、いまみると凝ってるなぁ…エグゼからそうだったけど。
初プレイだった小6当時、この設定に結構ビックリした記憶。
困りごとがあれば、携帯端末「トランサー」からヘルプシグナルを発して助けを求められるというもの。
ジモティーのお助け機能とか、シェアリングエコノミーみたいな感じなんかな。これもいい設定だなぁ。
…というスバルくんの生活習慣を唾棄するロック。
えっ理想的すぎやん…
毒吐きスバルくん
天地さんめっちゃめちゃいい人なんだよね…。
壁を保つ宇田海さん。
天地さんほんっといいことを言いまくる
過去の経験から天地さんを信じきれない宇田海さん。そんな彼の、孤独な周波数を放つ心のスキマに、FM星人キグナスが忍び寄る。
なんでみんな…こんなに優しいんだよ‼︎
擬似宇宙。宇宙空間と同条件、真空かつ無重力をジェネレーターが発生させてくれるらしい。なんて技術だ。
楽しくなるスバルくん
擬似宇宙の電脳。
このステージBGM「Rocket Shooter」は、本作のメインテーマのアレンジ曲。
少しテンションは高めに、しかし情緒的だが前向きに〆る曲調になっていて、未だに定期的に聴く素晴らしいBGM。
天地さんかっこよすぎる
キグナス、目の下だけ差し色のあるデザインも相まって、泣いて言っているようだ…
宇田海さん、「自分の力で」立ち直る。
ミソラちゃん・ファーストコンタクト。
そしてわりといきなりママの話ぶっ込んでくる。
職業病になりきってしまった大人
人がいて生業があることを体感している大人
…スクショの続きはまたやります。
オックス編・キグナス編の感想
・オックスファイア編
スバルくんの境遇もそうだが、初回のボスキャラがクラスメイトとなってしまう、しかも荒くれ者っぽいゴン太くんにも内面の苦しみと弱みがあって...ということをトリガーとして暴走してしまうという展開が、初回プレイ時衝撃的だった。し、第一話ではスバルくんも似たようなもので、孤独を抱える者同士、しかしとにかく戦うという逼迫の中でどうにか...というもの。思えばゴン太、暴走からたち直った後すぐに改心したし、自分のやっていたことの酷さも心底反省していた。孤独になるかも...という不安も、委員長に見捨てられたらどうしよう、という望まぬ根っこの性格の優しさが伺える。「荒くれもの」「ガサツ」そんな印象をつけられる人がいる。が、その人は、今望んでそうしているのか?そうしていることに、自覚的になる瞬間があるかもしれない、顧みることがあるかもしれない。初回からけっこうな逆説表現を突きつけてくる。...それは主人公のスバルくんもなのだけど。アムロやシンジ君以来、「いじけている主人公」は珍しいものではないかもしれない。スバル君もそれに近しい境遇で、そして更に一つ更新しているのは、数百年の未来でありながら、主人公をとある町の(生身の)小学五年生というきわめて現実的なラインにおいていることだろう。その境遇で、不登校児という現実的な設定をしている。スバル君は境遇の設定がより現実的で、「不登校の事情、心的内情」を臆することなくキャラクター描写として描いている
。第一話は正直かなりジメっとしている。そんな第一話と、作品全体を通してスバルくんの暗黒を和らげてくれるのが、好戦的で一本気な異星人ウォーロックだ。ロックの性格は、スバルくんのバディとして不可欠だったと本当に思う。文字通りの凸凹コンビ。
・キグナスウイング編
大人たちのお話。自分の研究に余念がないアマケン(天地研究所)のスタッフ宇田海深介。彼は過去にブラザーバンドを結んだ上司に自身の研究途中のデータを盗まれ、それを世に発表されて成果を持ち逃げされたという辛い経験をしていた。そんなこともあり、他人を信じられなくなった宇田海。...ではあったが、現在の上司・天地守は、人をいじけたような目で見つめ常に疑心暗鬼めいた宇田海の言動をも臆さず、彼の研究への情熱を見込んでブラザーバンドを結ぶことを持ちかける。一度は承諾した宇田海。しかし過去のことを思い出し、また自分の研究を盗まれるかも...と気持ちが揺らいだところで、そんな孤独につけいるFM星人キグナスが彼の前に姿を表す。信じられるのは自分だけ、疑うことこそ本質だと。
そしてキグナスと合体し、電波体キグナスウイングへと変貌を遂げた宇田海は研究所で暴走してしまう...というような流れ。
このお話でもっともハイライトがあたっているのは宇田海さんと天地さんの関係性だと思っている。暴走したキグナスウイングを物理的に止めることができるのは同じく電波体のスバルくんことロックマン。...なんだけど、根本的解決は「止めること」なのか?
宇田海さんの心の孤独が、キグナスのつけいるスキとなった。孤独、疑心暗鬼、心の弱さ...彼のそういったネガティブを払拭する一番のキッカケは、天地さんだ。
普段なら無酸素状態となっている疑似宇宙。そこに酸素を投入したので、宇宙服のヘルメットを脱いでも活動ができる。今ならメットを脱いでも窒息死しない。僕を信じるというなら、メットを脱いでください。どうせできないだろ?
ともちかける宇田海さん。しかし、天地さんは躊躇いなく宇宙服のメットを外す。
「僕は君を信用してる」。それで無酸素だったら、その時はその時、と。
本当に自分は信じられているのだと実感した宇田海さんは、自らの心の孤独を払拭する。孤独の周波数が消えた彼につけいるスキはなくなり、キグナスはその場から消え去る。
そして、その一連のやり取りを目の前でみていたスバルくん。
この時スバルくんがどう思ったかは定かではないが、大人の等身大の苦しみと、自分の面倒をいつもみてくれて、父・星河大悟の直接の後輩でもある天地さんが父と同じように人を信じる姿勢に、父の面影や天地さんへの尊敬を抱いたのではないか...と思っている。