はずレールガン

もがくしょうもないオタクの脳内

近況

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特に画像に意味はありません

 

 

・最近みたアニメ
<TV作品>
 ODDTAXI(全話視聴済み)、白い砂のアクアトープ、NIGHT HEAD2041
四月は君の嘘(全話視聴済み)
<劇場作品>
サイダーのように言葉が沸き上がる、Gレコ劇場版Ⅲ

個別に書き殴って感想を書いていきます。オッドタクシーはお話が面白い。毎回謎やちりばめられた伏線なんかが少しずつ解消されていく感覚。殺人、借金、ヤクザ絡み、といった「都会と人の闇」という少しダークな匂いがかなり引き込まれる。ビジュアル部分に関して、アニメーションやデザインに特段技巧的でもないけどもキャラクターは(動物モチーフなので)しっかり描き分けられていてディフォルメされていて、モチーフの生きものと性格が紐付けされているのがスゴイ分かりやすい(もっともこの演出自体がトリックであるのだけど。そのカラクリも面白い部分の一つ)。アニメ作品ながら写実ドラマより、だけどアニメでしかできない表現、擬人化した動物たちのドラマ、という所がやっぱり光る。この独特な奇妙さがアニメーションならではだと思った。
 白い砂のアクアトープ。何よりビジュアルと色表現がとってもキレイ。今が夏という季節もあり、作品のテーマが水族館だったりということもあり、海の青さ、空の青さをコンセプトとして感じさせられる。なんというか清涼感たっぷりの作品。とは裏腹に、泥臭い奔走をする主人公くくるちゃん。写実よりのドラマ描写って感じだけど、ほんとに絵がキレイで引き込まれる。
 NIGHT HEAD2041。都会SF。東京舞台。PSYCHO-PASSの系譜...みたいな。ブレードランナーとかAKIRAとか1984年とかたぶんSFに馴染んでいる方なら馴染んでいるほどうなずける作品なのではないだろうか。世界設定と謎かけが解き明かされていく描写が丁寧で画面の情報量も多く、ダークな無彩色の色彩に光彩度の緑や赤のネオン的ライト...という情景がカッコイイ。お話自体は第三次大戦の勃発やコールドスリープ(?)から醒めたら時系列のギャップに大きな違和感...だとか、科学の徹底信仰だとか、バックグラウンドはまあ少し極端な者を感じないでもない。
 四月は君の嘘。これは『サイダー』を観て作品の雰囲気に引き込まれたので視聴。イシグロキョウヘイ監督&愛敬由紀子コンビに興味を抱いたためです。

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すんごいいい作品だったと思う。ピアノというものに向き合い闇を抱えながらも真摯に立ち向かう主人公有馬公生くんと破天荒で可憐なバイオリニスト宮園かをりちゃん。公生の幼なじみ、少し荒っぽい野球少女椿ちゃんとイケメンサッカー部キャプテン渡君。四人の中三の一年間。彼ら彼女らの青春。一番の軸に公生くんとかをりちゃん、ふたりのそれぞれの音楽に対して向き合うということ、そして互いを想う心に自覚するまで...が一本筋として通っているためお話は見やすい。が、この主題を肉付けするようなストーリー展開で22話展開されるため増長っぽくとられなくもないかもしれない。まあとにかくこの作品..........絵がすんごいキレイ!!!色使いと演出、ともっかく登場人物の心情描写と演出を色表現まで何まで変えて描写するというこだわりようで、いってみればすんごく「エモ」くなる。物語上でも春夏秋冬、四季を通してお話を展開していくので情緒感も素晴らしい。それでいてキャラクターたちの動きは細かい表情も描写されたり豊かなので...ほんとにビジュアル面がすばらしい。観る純文学って感じ。
 サイダー。これもボーイミーツガール純愛もの。何より僕は色表現に惹かれている。画面のなかにつねに高めの彩度の色が映し出されているのだけどそれらの情報量のまとめ方が絶妙的で目にイヤな感じが全くしない。これほんとスゴイと思う。お話も雰囲気がとてもよくてピュアピュア心を刺激されます。...もいいのだけど、やっぱ個人的にキャラデザと色表現がすんごいいいと思っています。こういうデザインのルーツは鈴木英人氏なるイラストレーターの作品群なんだと。というわけで最近この辺のビジュアル表現に興味を抱いている。
 GレコⅢ。うーん情報量多いなぁこの作品.......。設定とか色々抑えて理解したうえで観れば面白く、話も腑に落ちるとすごい楽しいらしい。けど僕、ちょっと作品多めにみていいビジュアル表現を盗みたい意識が高く一つの作品にズイッと時間をかける勇気がもてなくて今はまあ...いいかなぁという感じ。が、この作品、なんというか間違いなく数十年後になったとしても残るというか...時代性に左右されない作品だと思う。中身がギッチギチに詰まった作品って感じ。Ⅲはクレッセンドシップ始動ということで更なる宇宙の冒険!!という感じがしてワクワクさせられた。Gレコの試みのスゴイところは戦争前史的なゴタゴタしはじめと少年の冒険モノという組み合わせを真正面から描こうとしている所。それをTV版では2クールで全部やろうとしたし形としては描ききったというのは地味にトンデモナク全方位的な描写をしているのではないのだろうかというのが感想。
 各陣営の首脳層がそれぞれの利権を巡って交渉をする...なんてのも二次大戦~冷戦期の大国の首脳陣のやり取りを彷彿とさせて、いつの時代になってもそういうゲームはあるよなぁという気もした。
 かげきしょうじょとヴァニタスの手記、気になっているのでちょっとどっか観られる媒体あればみてみる。REMAINというボーイズ水泳アニメ、男の子たちのビジュアルがすごい魅力的だからこれもみれるとこでみてみようかなぁ...
 


・出かけたこと
→お墓参り
昨日13日、午前中半日をかけていってきた。
存外渋滞に鉢合わせすることもなく、スムーズにお参りすることができた。
僕は、亡くなった親族だとかとの思い出が正直あまりないし、...というより、顔をなんとなく覚えているくらいかもしれない。だし、父があまりそういった付き合いに積極的でなかったり、親族の繋がりがそう多くもないだろうかったから、なんというか...本当に記憶が薄い。
だけど、お参りに意味はあると思っている。参加できる機会があるのなら、参加はしておきたいと思っている。いつ、家族で顔を合わせられるかなんて分からない。ゆくゆくは、僕がそういった行いの主導者になるかもわからない。と、一人で勝手に考えていた。
お参りをし、お墓の手入れをし、お祈りをするとき、おばあちゃんは眠っている人に向けて挨拶をする。墓跡に向かって、近況の軽い報告や、ねぎらいの言葉などをなげかける。こういうことをする精神を、覚えておいておきたいと思った。


→親戚と揃って焼き肉
 おばあちゃんが90歳を迎えた。というわけでそのお祝いを兼ねて親戚一同で集まって食事会。僕の従姉妹(3つ上?)は昨年だか一昨年に結婚をした。なので、この会には従姉妹の旦那さんもきていた。この旦那さんが朗らかなひとでいい人。食事の席では父と叔父さんが話題の中心となる。家の内装や車、アウトドアブランド、デザイン的な話が多かっただろうか。この家系は、まあデザイン的な話が好きな家系というか...そういうものにどこか関与する人がいる家系なのかもしれない。話題の中心がそんなだから、ゴシップ的な話題で埋まったりもしなければ、学歴どうのなんてのもないし、健やかな場でいいと思える。この家系にいることはいいと思えた。が、僕はそれが少しコンプレックスだったりもする。僕が執心するのはインターネットお絵かきマンなワケで...アニメなワケで...こういう場で織りなされる話題に比べたら、なんだか僕の趣向の矮小さを思わされたような気がしてちょっと足踏みする感覚に陥る。そんなワケはないはずなんだけど。
とはいえ、これは気にしないでいられる。全然気にしないでいられる。ちょっと問題なのは、そういう自分に未だに引け目を抱いている精神性かな。